在郷軍人病=レジオネラ菌感染症!
高齢者や乳幼児に肺炎などを引き起こす「レジオネラ菌」。感染源として入浴施設が疑われるケースは多いが、家庭や職場など身近に使われている加湿器の危険性も指摘されている。大分県国東市の高齢者施設では加湿器が原因で昨年12月~今年1月に、80~90代の男性3人が感染、うち1人が死亡した。今冬、インフルエンザが猛威を振るい、加湿器の需要も伸びる中、厚生労働省などは「適切に手入れをしないと集団感染につながる」と注意を呼び掛けている。レジオネラ菌は主に土の中に生息しており、日常生活で接する機会は多いが、免疫力の弱い高齢者などが感染すると、重症化することもある。菌は水回り環境で繁殖しやすいとされ、近年は入浴施設での発生が目立っている。
ただ、国立感染症研究所(東京)によると、加湿器による感染はこれまでも東京都や広島県、新潟市で確認され、症例こそ少ないが注意喚起されている。加湿器はここ数年、インフルエンザの感染予防に効果があるなどとして需要が拡大。家電量販店などによると、今冬も好調な売れ行きという。レジオネラ菌は20~45度で増殖し、60度以上で死ぬため、スチーム式は感染リスクが低いとされる。
厚労省などによると、菌の感染予防には専用の薬剤やクエン酸の水溶液での洗浄が有効で、洗浄後は十分に乾燥させる。水道水に含まれる塩素は菌を死滅させるが、水をためたままにしておくと繁殖する恐れがあり、利用するごとに入れ替えるよう求めている。
=2018/02/01付 西日本新聞朝刊=より引用しました
在郷軍人病=レジオネラ菌感染症です。
40年ほど前、アメリカのフィラデルフィアで開かれた在郷軍人大会で集団発生したことからこの名前がついた。
全身倦怠感,頭痛など軽い症状のあとに急激に発熱,呼吸困難を起し肺炎症状となる。ビルの水冷式エアコンの冷却塔や給湯設備で繁殖したレジオネラ菌が空気中に飛散して感染すると考えられている。
基本的に通常では感染症を起こすケースは少ないと思われますが、高齢者や小さなお子さんがいる家庭では、感染予防のために加湿器を清潔に使用する事を心掛けて下さい。
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